コンピュータサイエンスとプログラミング

コンピュータは現代社会を支える基盤であり、世界をよりよくするために必要不可欠な存在です。だからこそ、AMAKIラボは、これからの社会を生き抜く子どもたちがコンピュータサイエンス(プログラミングだけでなく、データ処理、ハードウェア・ソフトウェア開発などコンピュータの活用全般に関する分野の学問)を学ぶ必要があると考えています。

コンピュータサイエンスは、まだまだ日本では聞きなれない分野の学問ですが、私が生まれ育ったアメリカ合衆国では、コンピュータサイエンスは1962年に誕生しました。サイエンスという単語が名称についているので、科学分野をイメージするかもしれませんが、数学的要素や工学的要素も持ち合わせています。そのため、コンピュータサイエンスの分野は多岐にわたります。

プログラミングはコンピュータサイエンスの入り口であり、考え方の基盤となるため、AMAKIラボではまず子どもたちにプログラミングについて教えています。

プログラミング的思考は日常にあふれている

プログラミングを子どもたちに教える際、プログラミングと同様の考え方が日常生活の中であるかどうか、子どもたちに問いかけます。そうすることで、子どもたちは、プログラミングは特別な存在ではなく、身近な存在として感じることができます。

プログラミングを行う上で大切なことは、まず問題を小さなステップに分解し、問題を解決するために創造力を働かせ、論理的に考えながら、順序立てて一つずつステップを実践していきます。実はこの考え方はプログラミングだけではなく、何をするにしても必要な考え方のベースとなります。

例えば・・・

問題が「今日の夕食は何にしよう」だった時、プログラミングを行うように小さなステップに分解すると下記のような一例になります。

今日の夕食：
➀おいしそうなレシピを探す
➁材料リストを作る
➂材料を買いに行く
➃夕食を作る

ここで大切なことは、解決策は1つではないということ。
創造力の数だけ解決策はあります。

例えば、別の解決策…

今日の夕食：
➀冷蔵庫にある材料を見る
➁今ある材料で作れるレシピを探す
➂夕食を作る

もしくは

今日の夕食：
➀レストランに行く

いくつかの解決策が出てきたところで論理的思考力や創造力を使って、もう少し踏み込んだ段階に分解してみましょう。

今日の夕食：
➀おいしそうなレシピを見つける
➁材料リストを作る
➂材料を買いに行く
➃夕食を作る

➀おいしそうなレシピを見つける
➀－Aインターネットでいくつかレシピを見てみる
➀－B どのレシピがいいか周りに聞く

➁材料リストを作る
➁－A そのレシピに必要な材料リストを作る
➁－B 台所にある材料を確認する

➂材料を買いに行く
➂－A 車に乗る
➂－B スーパーに向かう
➂－C 材料を買う
➂－D 家に帰る

➃夕食を作る
➃－A 材料を準備する
➃－B コンロに火をつける
➃－C レシピに沿って作る

問題解決能力、創造力、論理的思考力を使いながら今日の夕食は何にしようという問題を解決することができます。

別のパターン・・・

問題：最近元気がない

これはかなり大きな問題ですね、簡単に答えは見つからないかもしれませんが、先ほどと同様にいくつかの段階に分解してみましょう。

問題に対して、思い当たる理由は？
●遠くに暮らすおばあちゃんに会いたい
●運動不足
●睡眠不足
●退屈している
●学校でうまくいかない

ここで思い当たる理由がどうやって解決できるか、一つずつ見ていきましょう。例えば、

●遠くに暮らすおばあちゃんに会いたい
⇒おばあちゃんとビデオチャットをする
●運動不足
⇒友だちにサッカーをしようと誘う
●睡眠不足
⇒少し早く寝るようにアラームをセットする
●退屈している
⇒インターネットで面白そうな事を見つける

内容によっては、解決策を深堀していく場合もあります。
例えば、
●学校でうまくいかない
⇒苦手な教科を克服できるように挑戦してみる
⇒同じような悩みを持っている人の意見を参考にする
⇒友だちを誘って一緒に勉強してみる

問題を小さなステップに分解することで、解決策は意外と簡単に出てくることもあります。しかし問題の中には、創造力や問題解決能力、論理的思考力を使うことも求められます。

そこで、AMAKIラボでは、こうしたスキルを習得しながらプログラミングを学ぶことが可能です。

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